はじめに

去る9月28日に、名古屋商工会議所主催の「ザ・ビジネスモール」活用セミナーに参加してきました。
(以下、単に「ビジネスモール」と表記します)

ビジネスモールといえば、商工会議所の説明会等に参加すると貰えるパンフレットに必ず載っているサービスのひとつ、という印象がありましたが、具体的な内容に目を向けないまま、今までなんとなく利用せずにいました。

今回セミナーで伺った内容を、備忘録を兼ねてここで紹介したいと思います。

ザ・ビジネスモールとは

ビジネスモールはインターネットを使った販路開拓支援サービスで、商工会議所会員限定のサービスです。全国400以上の商工会議所・商工会が共同で運営している、かなり大規模な商取引支援サイトです。

  • 自社PR情報の掲載
  • 他社情報・新規取引先の探索
  • 商談の機会(マッチング)

を行うことができます。

自社PR情報を掲載するメリット

  1. iタウンページに無料でPR情報が掲載される
  2. 商工会議所とタウンページが連携しており、ビジネスモールで記載したPR文がそのままiタウンページに掲載されます(電話番号等がタウンページのものと一致しているなどの条件あり)。会員以外の方に見てもらえる可能性があります。

  3. 他社の検索でヒットする可能性がある
  4. 新規取引を考えている企業のニーズが自社製品・技術と合致しているとき、自社情報が検索結果に表れる。それが後々の商談につながる可能性もある。

  5. ホームページのSEO対策になる
  6. ホームページを持たない企業は名刺代わりに自社情報を掲載できるが、持っている企業にとっても、SEO上有利とのことです。
    企業情報のまとめサイトのような役割のビジネスモールからのリンクは、それなりに効果があるのでしょう。
    ※SEO(Search Engine Optimization, 検索エンジン最適化)

販路開拓に向けて

新たな取引先を、データベースで検索することもでき、商談モールで商談案件を発注/受注することができます。

  • データベースで検索
  • 企業情報や商品情報、商談案件について、一括でキーワード検索をかけることができます。業種や地域等で絞り込むことも可能です。

    前にも書きましたが、自社PR情報を掲載しておけば、他社の検索でヒットする可能性があります。

  • 商談モールの活用
  • 以下のような形で、ネット上で商談を進めることができます。

  1. 買い手企業による発注依頼
  2. 仕入れたい商品、加工してほしい製品、製作してほしいwebシステムなどのニーズを記載します。

  3. 売り手企業による見積提案
  4. 発注側のニーズに対応可能な企業が価格や納期、商品詳細などの情報を見積として提案します。ここでは複数社が入札のような形で提案することができます。

  5. 商談開始
  6. 詳しい内容を聞きたいと思った企業と商談できます。複数社との商談OKです。

これまでも900件以上の商談が成立したほか、「取引にはつながらなかったが、良い印象を持った」と、今後が期待できるような関係の構築にも一役買っているようです。

まとめ

ここまで、ビジネスモールで活用できる機能とその効果について、講演いただいた内容を紹介させていただきました。

特に、商談モールのような全国規模のBtoBシステムは、現時点ではあまり例がないもののようです。

商工会議所の会員様で販路開拓をお考えの方は、ビジネスモールに自社情報を登録しておくだけでも、ひょっとしたら何かしらのオファーがあるかもしれません。もちろん、販路開拓ツールとして最大限活用するのも良いでしょう。

※登録はビジネスモールのページ右上「ユーザー登録(無料)」から!